Native AmericanとのCulture Exchange Program

活動目的・背景

文化交流と自然との共存をネイティブ達から学ぶ

参加者

日本人4名 (女性3名・男性1名)、ネイティブアメリカン367名

活動内容

17月28日(1日目)

サンフランシスコ空港集合

7月29日(2日目)

NativeRootsNetwork代表のJonathanによる今回のプログラムの全体概説明

また、北カリフォルニアの地形が360度見渡せるTop Of The World行き、マウントシャスタ周辺からマウントラッセンまでの各部族の歴史や文化などについて学ぶ。

またカリフォルニアの山火事などによる災害の状況などを聞く。

午後は、ネイティブアメリカンの儀式に使われる、楽器を実際に自分たちで作成する。

レディングにおける最初のネイティブアメリカンたちの壁画を見に行った。

この壁画は、ネイティブアメリカン達の過去虐殺された歴史からどう現在において立ち上がり、そして未来に自らの歴史、文化を伝えていくかを象徴しているものであった。

ネイティブアメリカン代表Radly(タッセンジョー)に会う。

宿泊は、Tassen Joが運営しているネイティブアメリカンの言葉が学べるLanguage Houseに宿泊。

この宿では、施設のキッチン、洗面台、トイレなどに実際に使えるネイティブの言葉の表記があり、泊まりながら言語を学ぶことができる。

7月30日(3日目)

Lllmawi テリトリーの場所を訪問する。Pit River 部族のJessが案内をしてくれた。ネイティブアメリカンが浄化に使用する、向日葵科のRoots(スッカッ)を自分たちで掘る。土の根っこの方まで深く掘っていくのでかなりの力と根気の作業。

この根を収穫するのにも、昔ながらに部族同士のテリトリー領域の交渉を経て採るようにしている。

その後、バーニー滝を訪問。この滝には、心をクリアにして飛び込むと未来のビジョンが見えるという話があるという。

左から飛び込むのが男性、右から飛び込むのが女性となっている(ビジョンクエストの際)

Pit Riverの人々が以前暮らしていた村跡を訪れる。どのように家族がまとまり、人々は集合して暮らしていたか垣間見れた。

クリスチャン達がネイティブアメリカンを迫害していたのかも垣間見れる跡もある。

Blue Springを訪れる。ここもビジョンが見えると言われる場所である。

湧水のる場所を発見し、生命の源のような力を感じる。

7月31日(4日目)

Redding Rancheria's cultural restorationを訪れる。部族の若いAkwa が儀式の方法などについて説明してくれた。。

Radlyたちが作成したカヌーが置かれている。かつて、シャスタ山周辺の部族はカヌーを使って移動していたそう。

午後から、Reddingに住む日系人の人々との交流会を行う。

Reddingには日系やアジア人の人口は少なく、食品の調達などは難しいとのことだった。

あまり現れない日本人のグループとの交流をとても歓迎していただき、私たちも貴重な経験となった。

8月1日(5日目)

午前、午後とAncestore Runに向けての準備

夕方からMt ラッセンへの登頂をネイティブアメリカンのリヨンと目指す。満月であったため、地元の人々も多くきていた。

満月の月明かりでライトも使わずに、登ることができた。頂上には神秘的な風景が私たちを待っていた。

8月2〜4日(6〜8日目)

北カリフォルニアにあるモドック族のテリトリー周辺にある紀元前の古代のペトログリフ跡にいく。その後、モードック戦争の戦場跡にいき、キャプテンジャックの思いに胸を打たれる。

Ancestar Run参加地メディスンレイクに到着。メディスンレイクは神が天にいく前に禊をした湖と言われる。

Ancestor Runとは

Mt シャスタをスタートし、Mt ラッセンを目指すセレモニアルラン。30年前、ドラッグとアルコール中毒で苦しんでいたネイティブアメリカン達はどうにかしてアイデンティティーを取り戻そうとしていた。その中で、シャスタからラッセンを黒豹と熊が競争して、走った神話になぞらえRadlyをはじめとする5人の若者が始めた。

毎年少しづつ参加人数が増え、今では毎年300人以上が参加するセレモニーとなっている。

総距離約400kmのセレモニアルリレーである。各部族の人々が一斉に集結し、想いをつなぎながらゴールを目指す。終日セレモニーが行われ、祈りと共に日が暮れる。

共に走り、励まし合い、寝食を共にしながら、様々な年代や部族の人々と交流する。一緒の時間をただ一緒に過ごすだけではない。想いを共有していくことが国籍を超えた私たちの絆を深くしていった。

Run最終日の夜は、ネイティブアメリカンによる儀式に参加させていただく。

このRunが始まった時から絶えず燃やされ続けている火を囲みながら夜が吹ける深夜まで、踊り祈りを捧げていく。

その姿は今も参加した私たちの心に残り続けるほどの、とても神聖で感動的なものだった。

儀式の中では、私たちも日本の伝統的な歌や、ダンスをシェアした。

8月5日(10日目)

ネイティブアメリカンの仲間達に別れをつげ、キャンプ地を離れる。

シャッセンの国立公園内でネイティブアメリカンのトニーとハイキングをする。

ゴールには温泉が湧き出ており、強い硫黄の匂いのする場所だ。トニー共に泥パックならぬものを体験する。肌への効果いかなるものや。

午後Reddingに向けて移動

8月6日(11日目)

サンフランシスコ空港解散

成果・所感

ネイティブ達とお互いの絆を深めることができ、違った国に家族が増えた。

また、文化や歴史が自然環境と強く結びついていることを深く理解し、

自然との共存もそ文化を理解し学ぶことが重要であるとわかる。

今後、日本でもこの経験を活かし日本の文化や歴史がどう自然との共存に繋がるのかを考える良いきっかけになった。

また、アイデンティティーの希薄さが叫ばれる昨今、どのように日本人がアイデンティティーを確立すべきかを

ネイティブアメリカン達のセレモニーから学んだ。

今後の予定

2023年11月にハワイ島のアハプレアイナホロ(冬の訪れのセレモニー)に参加。

2024年3月、日本にて富士山の周りを一周する祈りの襷Runを主宰する。

Native AmericanとのCulture Exchange Program” に対して1件のコメントがあります。

  1. わんわんコロコロ より:

    とても素敵なイベントですね。
    参加してみたいです。

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